韓国の小説家は詩人としても活動している方が多い印象があります。 本書はノーベル文学賞を受賞し話題を集めているハン・ガンの詩集です。 ハン・ガンの描く小説は、歴史と個人の人生の苦味をうまく描き出します。
トランプは選挙戦で「移民はペットを食べる」「米国民の血を汚す」といった差別発言で恐怖をあおり、支持を広げた。米国の歴代大統領はバラク・オバマを除きすべて白人だが、トランプほど白人の人種的憎悪を公然と喚起し、権力に変えた人物は異例だ。そうした意味を込め ...
バブル崩壊後から二〇〇〇年代前半に学校を卒業した就職氷河期世代の経済的不遇についてはすでに広く知られている。(1)は、同世代の動向を、その前後世代と比較しつつ大規模データに基づいて多角的に明らかにする。事実、氷河期世代とくに後期世代は雇用が不安定で低 ...
二〇二三年一〇月以降のハマスとの衝突・ガザにおける暴虐について、初版への加筆を行った、待望の増補新版『イスラエルvs.ユダヤ人【増補新版〈ガザ以後〉】』(シルヴァン・シペル著、林昌宏訳、明石書店)。戦闘が周辺諸国へ広がり、世界各地で ...
高齢者を読者とする“老い本”の刊行が盛んだ。健康面や経済面の不安に向き合う書。終活や相続の指南書。そして昭和の流行作家や評論家等が、八十代、九十代になって自身の老いライフを書いたエッセーも、次々にヒットしている。
核となるのは、日本の柴崎友香を含めた5人の作家によるパネルディスカッションだ。米国のブライアン・ワシントンは『海辺のカフカ』から記憶やケアについての問いを受け取り、チェコのアンナ・ツィマは『アフターダーク』のファンタジーに夢中になった。台湾の呉明益( ...
1956年、東京生まれ。79年にイギリスに渡り、82年にイギリスで絵本作家としてデビュー。デビュー作『Angry ...
デビュー作の青春もので今年の本屋大賞受賞というスタートをきった宮島未奈さん。新刊小説「婚活マエストロ」(文芸春秋)は大人の青春を描いて、読み心地さわやかだ。
日曜昼の風景になっている「のど自慢」。番組の冒頭は「あの鐘」の音からはじまる。アマチュアたちの歌が披露され、残念でも合格でも、あの鐘が鳴る。そう、「のど自慢」にとってあの鐘「チューブラーベル」の音は象徴でもある。そしてあの鐘を、20 ...
各地のこだわりの書店を訪ねる連載。今回は東京都三鷹市の「よもぎBOOKS」へ。マンションの2階にある絵本中心のお店はオープンして7年。「絵本を立体的に表現して販売する」場所づくりを目指し、販売の傍ら自ら絵本制作も手がけています。
異世界転生という想像力が現代の時代精神の一側面を象徴していることについて、異論を差し挟む余地はもはやないが、『コード・ブッダ』『一億年のテレスコープ』『マン・カインド』といった近刊SFもまた、それぞれ別様の仕方で「転生」のテーマを変 ...